スレッドリフト、ミントリフト

スレッドリフトとは

糸で顔のリフトアップ(持ち上げ)を行うもので、固定しないフローティングタイプと固定してつり上げるフィックスドタイプがあり、溶ける糸と溶けない糸があります。
フローティングタイプは固定しないので軽度のたるみなどに適しています。痛みや腫れ、組織の引き込みによるくぼみなどがフィックスタイプと比べて軽く、ダウンタイムを短くしたい場合に有利です。フィックスドタイプは糸を組織に固定して引っ張りあげるため、中等度のたるみに適しています。
吸収糸は効果の持続は半年〜1年ほどと短いと言われていますが、最近では糸の素材(分解するまで長いもの)や糸の太さ(太いほうが長く持つ)などを改善させることで長く維持することができるようになりました。非吸収糸は将来的に感染するリスクもありますので、最近のスレッドリフトでは吸収糸が主流になっています。

ミントリフトとは

ミントリフトはスレッドリフトの一種であり、側頭部の硬い組織である深側頭筋膜に固定するフィックスドタイプです。棘が付いたような特殊な吸収性の糸を使って、気になる部分を物理的に引き上げる事によりたるみの改善をはかります。

従来の糸(カッティングスレッド)とミントリフトの違い

ミントリフト


ミントリフトは糸の上に棘を接着するモールディングという方法で作られています。糸の強度は維持して強固な棘を作ることができました。
現在の入手できる吸収糸の中ではトップクラスの引き上げ力です。

手術について

手術は静脈麻酔で行います。手術時間は1時間半ほどです。お顔全体と側頭部付近の糸を挿入する部分に局所麻酔をし、糸を挿入していきます。糸の周囲には数週間から数カ月で線維化(コラーゲンの増生)がすすみ、その線維化でリフトアップ効果が保持されるようになります。

糸の刺入部と引き上げる方向


皮膚は切らずに、点の傷だけなので、最終的には傷はわからないように治ります。

手術後について

首から下は翌日よりシャワーが可能です。洗顔とシャンプーは3日後から可能です。

治療に向いている方

  • 面長、縦長の顔
  • たるみが適度な方

治療を受けてはいけない方

  • 妊娠、授乳中の女性
  • 出血傾向・凝固能異常のある方

当クリニックの特徴

当クリニックの医師はフェイスリフトを得意としており、たるみの解剖について熟知しております。
フェイスリフトについては、国内形成外科学術誌として有名な克誠堂出版の雑誌形成外科のフェイスリフトの特集に執筆を依頼されるなど注目されています。

形成外科学術誌のPEPARSにて合併症を防ぐ顔面解剖について論文も執筆しています。
顔面解剖も熟知しておりますので、ご安心ください。

症例写真

術前/術後

症例写真
患者さまは30代の男性です。以前はシャープな顔立ちでしたが、最近生じた頬のたるみを気にされていました。
たるみは軽度で、やや頬がふっくらとして、下膨れのような印象がありましたのでスレッドリフトのミントリフトを行いました。
術後は頬下が引き締まり、若々しい輪郭の要素であるオジーカーブができました。お顔も一回り小さくなり、フェイスラインが引き締まりました。

よくある質問

効果について教えてください。
糸が吸収される2年ほど効果が維持され、その後も糸周囲のコラーゲンの影響でたるみの進行を遅らせる効果が期待できます。
痛みはありますか?
鈍い痛みが生じますが、触ったり、大きくお口を開けるなどの表情をしたりしなければ生じません。痛み止めを内服することでコントロールできることがほとんどです。
術後の腫れはありますか?
直後の麻酔の腫れは徐々に引いてきますが、内出血が生じた場合は1週間〜10日間腫れることがあります。
治療後に気をつけることを教えてください。
しばらく口が大きく開けないようにしていただきます。頬をついたり、うつ伏せで寝ると傷によくありませんので、しないようにしてください。
施術後に消炎鎮痛剤を 7日間処方いたします。
施術後3日間は注入部位を冷却しておくと腫れが悪化するのを防ぐことが出来ます。

治療を受けられない方

妊娠、授乳中の女性 / 出血傾向・凝固能異常のある方

リスク・副作用

・腫れ
お顔全体と側頭部に広がる可能性があります。通常1〜2週間程度で落ち着きます。
・痛み
側頭部や口を開くときに痛みが強くなることがあります。その影響で口が少し開けづらく感じる可能性があります。
・内出血:細かい血管が傷つくと皮膚の下で出血し紫色になりますが、1~2週間程度で消失します。
・くぼみ
糸で持ち上げたところにくぼみが生じる可能性があります。
・顔面神経麻痺:部分的にしびれや知覚低下、表情の左右差がおこる可能性がありますが、2~3ヶ月で回復していきます。完全に回復するのに6ヶ月程度かかる場合もあります。
・感染
手術は消毒後、厳重な清潔操作のもとに行いますが、まれに術前後の局所や全身の状態が影響して感染を起こす場合があります。その場合は抗菌薬の投与などの処置を要し、通院が必要になることがあります。
・薬アレルギー
医学の発展により、薬物に対するアレルギーの頻度は減少していますが、理論上は全ての薬物にアレルギーを生じる可能性があります。重篤なアレルギーが生じるとショック状態に陥り、生命に関わる事があります。症状が生じた場合は手術を中止する事があります。
・糸の露出・糸の断端が浮き出る
腫れがひくに従い、糸の断端が少し目立つことがあります。その場合は経過をみて、目立つようなら小さく穴を開けて糸を短く切ります

施術費用

ミントリフト

10本使用 450,000円/350,000円
2本追加 80,000円/60,000円

フェイスバンド

7,500円
4,500円

顎下腺切除と顎二腹筋切除

顎下腺縮小術の手術料金 750,000円

※フェイスリフトおよびネックリフトと同時に手術を行う場合はプレミアムネックリフト550,000円(モニター430,000円)に含まれます。