頬骨削りについて
頬骨は顔面骨の中1/3の両側の外方に位置し、形態では頬の膨らみ、横への張り出しの原因となっています。
頬骨が張り出した輪郭の方は頬骨形成術、頬骨削りを行う必要があります。
一般的に頬骨を小さくする手術を頬骨削りとはいいますが、実際には頬骨はあまり削るところがなく、前方は上顎洞という空洞を含み、後方は頬骨弓という薄い骨なので、削るというのはあくまで部分的に行うもので、主要な方法は頬骨を切り(骨切り)、内側へ移動させる方法となります。頬骨を内側へ移動(転位)させる方法をインフラクチャーといいます。
手術により頬部の前方、外側への張り出しを減らし、頬部の存在感を和らげることが出来ます。
Flow
施術の流れ
手術は全身麻酔で行います。手術時間は3時間程度です。
口腔内切開と耳前部切開から頬骨を削り、必要に応じて移動、プレートによる固定を行います。プレートはチタンプレートもしくは吸収性プレート(材料費別途必要)を用います。
切開した傷を縫合し、場合によっては血液を排出する管(ドレーン)を留置して、手術終了します。手術終了後はフェイスバンドを装着します。
手術後について
ドレーンが入っている場合は翌日ご来院いただき、ドレーンを抜きます。
フェイスバンドは72時間外せません。シャワーは翌日から首から下のみ可能です。72時間以降はフェイスバンドを外して顔と頭を濡らしていただいて大丈夫です。
耳前部は1週間後に抜糸になります。口腔内の糸は溶ける糸で縫合してますので、糸が残っていれば1ヶ月後に抜糸します。その後の検診は3ヶ月、6ヶ月になります。
プレート抜去をご希望の場合は手術から半年で行えます。
食事について
約1~2週間は熱いもの、辛いもの、硬いものは控えて下さい。
治療に適している方
顔の横幅が広い方

頬骨の張り出しが強い方

頬下の窪みが目立つ方
当クリニックの特徴
診断は顔貌およびCTで行います。画像シミュレーション(Photoshop, Morpheus 3Dなど)を行います。
電動骨切り削器具、超音波骨切り削器具を用いて低侵襲の手術を行います。
症例写真
術前/術後3ヶ月

患者さまは30代女性で、頬の張り出しを主訴に来院されました。
顔が痩せており、頬骨のラインが強調されていました。 頬骨形成術(インフラクチャー)を行いました。術後は過度な頬骨の張り出しも改善し、角張った印象はなくなりました。
よくある質問
- 頬骨削り、頬骨形成術の効果
- 骨を減量、縮小いたしますので、その効果は確実に生じます。また効果はずっと続きます。
- 頬骨削り、頬骨形成術の痛み
- 鈍い痛みが生じますが、触ったり、大きな表情をしたりしなければ生じません。痛み止めを内服することでコントロールできることがほとんどです。
- 頬骨削り、頬骨形成術の治療後に気をつけること
- 頬骨は顔の中央部に存在するので、腫れが生じてもあまり気にならないことがほとんどです。
- 頬骨削り、頬骨形成術の治療後に気をつけること
- しばらく口が大きく開けづらいことがありますが、腫れが引いてくると改善してきます。術後は顔をフェイスバンドで圧迫することで腫れの改善だけでなく、移動した頬骨を安定させ骨癒合を進めることが出来ます。
- 施術後に消炎鎮痛剤を 7日間処方いたします。
- 施術後3日間は注入部位を冷却しておくと腫れが悪化するのを防ぐことが出来ます。
リスクと副作用
・薬アレルギー
医学の発展により、薬物に対するアレルギーの頻度は減少していますが、理論上はすべての薬物にアレルギーの可能性があります。重篤なアレルギーが生じるとショック状態に陥り、生命に関わることがあります。症状が生じた場合は手術を中止することがあります。
・出血
手術中は丁寧に止血しながら操作を行いますが、出血の程度によっては、術後皮下に血腫(血のかたまり)ができる事があります。血腫が少量であれば経過をみますが、多量の場合は血腫除去術が必要になることがあります。
・感染
手術は消毒後、厳重な清潔操作のもとに行いますが、まれに、術前後の局所や全身の状態が影響して感染を起こす場合があります。その場合、洗浄、抗菌薬の投与などの処置を要し、通院が必要になることがあります。プレートが感染の原因である場合、プレート抜去する可能性があります。
・疼痛
傷の痛みが生じます。特に強いのは最初の4〜5日です。時間の経過とともに痛みの頻度、程度は改善してきます。
・瘢痕
傷あとは時間の経過ともに目立たなくなってきますが、アフターケアや体質により目立つ場合があります。
・神経障害
手術により、頬や上唇の皮膚感覚や歯茎の感覚が鈍くなることがあります。また、頬骨の上を走る顔面神経の側頭枝(眉を上げる筋肉)が一時的に麻痺をする可能性があります。多くの症例では徐々に回復し、術後1年程で正常にまで回復する事が多いといわれています。しかしながら、完全には戻らない可能性もあります。
・開口障害
頬骨の横幅を狭くする際に、側頭筋の通り道を狭くしてしまい、開口障害が一時的に出る場合があります。腫れが引いてくると改善してくることがほとんどです。
・左右差
生来、顔は非対称です。手術によって左右差が生じないように細心の注意を払って行いますが、生じる可能性があります。
・削りの不満足
頬骨を削ることにより小顔効果が期待できますが、周囲組織の関係上、効果には限界があります。目標が高い場合、ご希望の状態までは達することができない可能性もあります。
・頬のくぼみ・たるみ
頬骨は周囲組織とくっついているので頬骨を内側に移動させるとその部分が凹むことがあります。また皮膚があまり、頬のたるみが生じることがあります。時間とともに目立たなくなることが多いですが、残る場合もあります。
・骨片のずれ
咬筋により頬骨の一部が下方に引っ張られる可能性があります。強く噛むのは2ヶ月しないようにして下さい。ボトックスなどを併用するのも良い方法です。
・深部静脈血栓症:長時間手術の場合、下肢の静脈に血栓が形成され、肺動脈に流れ、呼吸障害を来すことがあります。
施術費用
頬骨 エラ・アゴ同時削り(輪郭3点)
| ベーシック - 腫れ抑制ライト(当日のみ) | 1,650,000円/1,405,000円 |
|---|---|
| スタンダード - たるみ予防の糸リフト、腫れ抑制ライト(術後1週間まで) | 1,880,000円/1,603,000円 |
| プレミアム - たるみ予防の糸リフト、腫れ抑制フルコース(術後1ヶ月まで)、ライト・高周波・超音波、漢方処方、術後1ヶ月のハイフ、術後3ヶ月の高周波1回含む | 2,050,000円/1,824,000円 |
頬骨削り (アーチインフラクチャー、プレート固定)
| ベーシック - 腫れ抑制ライト(当日のみ) | 1,050,000円 |
|---|---|
| スタンダード - たるみ予防の糸リフト、腫れ抑制ライト(術後1週間まで) | 1,250,000円/1,020,000円 |
| プレミアム - たるみ予防の糸リフト、腫れ抑制フルコース(術後1ヶ月まで)、ライト・高周波・超音波、漢方処方、術後1ヶ月のハイフ、術後3ヶ月の高周波1回含む | 1,350,000円/1,210,000円 |



