エラ削り 下顎形成術について
院長によるエラ削り 解説動画のご案内
エラは下顎骨の後方に存在し、下顎骨の後縁と下縁が交わる周囲を指します。

エラは正面からの下1/3の横のはりだしを形成し、顔が四角またはホームベース型に見える原因となっています。理想的な輪郭である逆三角形または卵型を作る上で大きな妨げになっています。

エラが張っていると側面では耳下から顎に伸びるフェイスラインに見えず、強い印象を与えてしまいます。男性ではある程度必要ですが、女性であれば好ましいものではありません。

正面で気になる場合は外板削りを行います。
正面でのエラを改善させるためには主に外板を削る、もしくは下顎矢状分割骨切り術(SSRO)の手技と同様に外板を下顎から分割して取り出す方法があります。エラの深部には下歯槽神経(末梢ではオトガイ神経)がありますが、皮質骨内にはありませんので、皮質骨だけ削れば問題はありません。追加で咬筋ボツリヌストキシン注射を行うと効果的です。

側面で気になる場合は下顎角部全層骨切り術になります。
側面では表面を削ってもエラはなくなりません。角の外縁(アウトライン)を削らなければなりませんので、下顎角部の余分な部分の深部を含めて取り除かなければなりません。

手術について
手術は全身麻酔で行います。口腔内を切開し下顎骨を削ります。頬骨、アゴ削りを同時に行う場合はプレートによる固定も行います。切開した傷を縫合し、場合によっては血液を排出する管(ドレーン)を留置して、フェイスバンドを巻いて手術を終了します。ドレーンは当日もしくは翌日に抜去します。
手術後について
ドレーンが入っている場合は翌日ご来院いただき、ドレーンを抜きます。
フェイスバンドは72時間外せません。シャワーは翌日から首から下のみ可能です。72時間以降はフェイスバンドを外して顔と頭を濡らしていただいて大丈夫です。
口腔内の糸は溶ける糸で縫合してますので、糸が残っていれば1ヶ月後に抜糸します。その後の検診は3ヶ月、6ヶ月になります。術後2週間は腫れが強く、徐々に改善してきます。腫れが完全に落ち着くのは術後6ヶ月です。プレート抜去をご希望の場合は手術から半年で行えます。
食事について:約1~2週間は熱いもの、辛いもの、堅いものは控えて下さい。
治療に適している方
正面および側面でエラが張っている方、顔が四角もしくはホームベース型の方、顔が大きい方。
- 顔がホームベース型、やや大きい方

- 下顎角部の張り出し(隆起)が目立ち顔の余白が広い方

当クリニックの特徴
診断は顔貌およびCTで行います。
画像シミュレーション(PhotoshopもしくはMorpheus 3Dなど)を行います。
電動骨切り削器具、超音波骨切り削器具を用いて低侵襲の手術を行います。
症例写真
術前/術後8ヶ月

患者さまは20代女性で、顔の大きさ・ゴツゴツした輪郭の改善を主訴に来院されました。
顔の余白が広く、下顎角の張り出しも顕著でした。エラ削り・下顎角形成術を行いました。フェイスラインをなめらかにするためにアゴ(顎)近くまで削っています。術後は正面視では顔の皮膚は緩み、柔らかい輪郭になりました。顔も細くなり、綺麗な逆三角形のフェイスラインになりました。
顔全体のバランスを整えるために頬骨形成術(インフラクチャー)も同時に行いました。
よくある質問
- エラ削り、下顎形成術の効果
- 骨を減量、縮小いたしますので、その効果は確実に生じます。また効果はずっと続きます。
- エラ削り、下顎形成術の痛み
- 鈍い痛みが生じますが、触ったり、大きな表情をしたりしなければ生じません。痛み止めを内服することでコントロールできることがほとんどです。
治療を受けてはいけない方
妊娠、授乳中の女性。虫歯(う歯)がある、出血傾向・凝固能異常のある方。
リスク・副作用
・薬アレルギー
医学の発展により、薬物に対するアレルギーの頻度は減少していま すが、理論上はすべての薬物にアレルギーの可能性があります。重篤なアレルギーが生じるとショック状態に陥り、生命に関わることがあります。症状が生じた場合は手術を中止することがあります。
・出血
手術中は丁寧に止血しながら操作を行いますが、出血の程度によっては、術後 皮下に血腫(血のかたまり)ができる事があります。血腫が少量であれば経過をみますが、多量の場合は血腫除去術が必要になることがあります。
・感染
手術は消毒後、厳重な清潔操作のもとに行いますが、まれに、術前後の局所や 全身の状態が影響して感染を起こす場合があります。その場合、洗浄、抗菌薬 の投与などの処置を要し、通院が必要になることがあります。プレートが感染の原因である場合、プレート抜去する可能性があります。
・疼痛
傷の痛みが生じます。特に強いのは最初の4〜5日です。時間の経過とと もに痛みの頻度、程度は改善してきます。
・神経障害
アゴや唇、歯茎の感覚が鈍くなることがあります。術後1年程で正常に回復する事が多いですが、完全には戻らない可能性もあります。
・開口障害
頬骨の横幅を狭くする際に、側頭筋の通り道を狭くしてしまい、開口障害が一時的に出る場合があります。腫れが引いてくると改善してくることがほとんどです。
・左右差
生来、顔は非対称です。手術によって左右差が生じないように細心の注意を払って行いますが、生じる可能性があります。
・深部静脈血栓症
長時間手術の場合、下肢の静脈に血栓が形成され、肺動脈に流れ、 呼吸障害を来すことがあります。
・腫れ
強い腫れは10日から2週間程度続きますが、徐々に改善してきます。完全に腫れが引くのは3〜6ヶ月かかります。
・削りの不満足
下顎骨を削ることにより小顔効果が期待できますが、神経などの周囲組織の関係上、効果には限界があります。
・予定外骨折
骨が想定しているところで切れずに、割れることがあります。生じてしまった場合は再手術を行うことがあります。
施術費用
頬骨 エラ・アゴ同時削り(輪郭3点)
| ベーシック - 腫れ抑制ライト(当日のみ) | 1,650,000円/1,405,000円 |
|---|---|
| スタンダード - たるみ予防の糸リフト、腫れ抑制ライト(術後1週間まで) | 1,880,000円/1,603,000円 |
| プレミアム - たるみ予防の糸リフト、腫れ抑制フルコース(術後1ヶ月まで)、ライト・高周波・超音波、漢方処方、術後1ヶ月のハイフ、術後3ヶ月の高周波1回含む | 2,050,000円/1,824,000円 |
頬骨 エラ・アゴ同時削り(輪郭2点)
| ベーシック - 腫れ抑制ライト(当日のみ) | 1,190,000円/1,050,000円 |
|---|---|
| スタンダード - たるみ予防の糸リフト、腫れ抑制ライト(術後1週間まで)、腫れ抑制漢方処方 | 1,270,000円/1,130,000円 |
| プレミアム - たるみ予防の糸リフト、腫れ抑制フルコース(術後1ヶ月まで)、ライト・高周波・超音波、漢方処方、術後1ヶ月のハイフ、術後3ヶ月の高周波1回含む | 1,430,000円/1,210,000円 |
エラ削り(外板切除、下顎角部全層骨切り)
| ベーシック - 腫れ抑制ライト(当日のみ) | 895,000円/735,000円 |
|---|---|
| スタンダード - たるみ予防の糸リフト、腫れ抑制ライト(術後1週間まで) | 988,000円/850,000円 |
| プレミアム - たるみ予防の糸リフト、腫れ抑制フルコース(術後1ヶ月まで)、ライト・高周波・超音波、漢方処方、術後1ヶ月のハイフ、術後3ヶ月の高周波1回含む | 1,050,000円/910,000円 |

